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日本の金融緩和は、間違った政策だったのか?

2023年8月14日

 アベノミクスの一環として始まった異次元の金融緩和はもう既に10年も

継続している。そして、国民目線では、なんら効果は感じられず、円安と

実質賃金の下落だけが残った残念な政策だったようだ。

6月実質賃金1.6%減

 2013年に始まった当初から、企業や政府には、ほぼ金利ゼロで資金が提供され

彼らにはメリットがあったかも知れないが、国民レベルに還元されることはなく、

銀行預金の金利がほぼゼロになって、日本人の好きな貯蓄する行為に対して

死亡宣告が出されたようだった。

 上の添付記事では、15カ月連続の実質賃金の下落とあり、国民の実質所得は

減り続けている。しかも日本人の資産は円が殆どなので、円安によって実質的価値も

大きく減少している。

 増税の方も特質すべき事項で、2014年に5%から8%、2019年に8%から10%に

増税され、昨今の一連の岸田増税、社会保険料の値上げを考えれば、国民の負担は

激しいものがあるが、相変わらず自民党の支持層は多い。

 外部要因として、原油価格や食料品の値上げを理由にする向きもあるが、原油の80$

というのは安くはないが100$以上だったこともあるので、むしろ円安の方と

OPECプラスの作為的な減産の方が原油高に寄与していると思う。

 エネルギーや食糧を輸入に依存している日本のような国で、円安を引き起こしやすい

金融緩和という政策は不向きな政策ではないのかと思う。

コメント

No title

よく言われるのは不況脱出には金融緩和をしてそのご財政出動しなきゃいけないところを、やらずに逆に増税をしてしまった。これが間違いというものですね。
なんで財政出動できなかったんだろうなあ

Re: じんぶ さん

財政出動するための効果的な投資対象がなかったのでしょう。途上国と異なり
インフラはそれなりに充実しているし、赤字国債は発行できるものの、
返済する目途が立たないのでしょう。

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