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デフレを脱してスタグフレーションに突入した

2023年5月30日

 植田日銀総裁の記者会見などを断片的に見ても理解できないのだが、

現在の消費者物価は前年比3%を超えている、円安や原油高(?)による影響が

ある事は理解できるが、輸入価格を差し引いた数字は日銀からは提示されない。

消費者物価指数のコアコア(食品・エネルギーをのぞいたもの)が既に3%を

超えている。

 既に、物価目標の2%は越えていると思うのだが、そうではないと総裁は言う。

従って、金融緩和は続く。(金融緩和を望む勢力からの圧力があるのかもしれない。)

 賃金の方はというと、物価上昇を差し引いた実質賃金はもう1年も前年比で

マイナスで、十分に不景気と言って良いと思う。

 日本経済は、デフレの状態からアベノミクスや金融緩和などの努力の甲斐もなく

スタグフレーション(不況下のインフレ)に突入したと説明して新たな対策を考える方が

良いのではないかと思う。

 物価は上がるし、税金や社会保険料の負担増で益々景気は悪化するだろう。

政府や日銀としては異次元緩和でデフレからインフレに移行できなかった説明に

苦慮するだろうが、当時の総理大臣も日銀総裁も今はいないので責任を

負ってもらえば良いと思う。

 アメリカや欧州でも金融緩和によって物価は上がったが、賃金はそれに

追い付かず、上がった物価もなかなか下がらず、銀行を含む企業倒産も

増えている。あれだけ急激に金利を上げれば、対応できずに落ちこぼれが

出るのも理解できる。

 日本円をばら撒いたら通貨の価値は下がり、物価は上がったが、景気は

良くならなかった。借金をしていない一般国民は、金融緩和の恩恵を

ほとんど受けずに、スタグフレーションに苦しまなければならないのは割に

合わない。そろそろ経済学は負けを認めて良いころだと思う。

(一時的な資金繰り対策や景気対策までは否定しないが、継続すれば

通貨の価値は下がり、輸入物価は上がるのは当然の結果だと思う。)

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